心理的圧迫をかけて判断を促す会社は、お勧めできない

どんなに、マトモで正しそうなことを言っていても、
社会人経験のない学生に、心理的圧迫みたいなものをかけて
判断を促す会社は、個人的にはお勧めできないと思います。

この手の手法は、若者が騙されやすい手法の一つなので、特に気を付けた方がよい。

まあ、一般論なので、例外はいっぱいあって、そういう会社の方があってる人たちもいるけど、私はお勧めしないよというお話です。

冷静に判断させないために、その場で決断を迫る

僕:「内定を出す意志はある。ただし、僕達が内定を出すときは承諾してもらう時だ。お互いの共鳴度がピークに達するまで対話を続けたい。どうだろう?」

S君:「ヴァンテージさんが一番志望度が高いです。8割位は意志は固まっています。ただ、他社の選考も受けてから判断したいので、今ここでと言われると、、、」
なぜ「他社の選考を受けてから判断したい」はNGなのか。|1日18時間会社創りに没頭する34歳経営者の日記

営業のクロージング(契約をとる)時にも使われる初歩的なテクニックなんだけど、社会人経験のない学生に対してやるのは誠意ある人のやることではないと私は思います。

誠意にもいろいろな種類があるので、これだけでダメだとは言わないが、しかしこういう手法を平気で使う人は、今後もそういう事をやるってことです。

僕:「そういう人は転職する。何故ならば、会社、環境は選ぶものだと思っているから。そうじゃないんだよ。会社や環境は創るものなんだ。クリエーションするものなんだ。」

S君:「は、はい。。」

僕:「そこがズレてる。思考の出発点が違う。必要以上に他社を見てから決めたいという人は与えてもらう人の発想なんだ。だから評価が下がったと言ったんだよ。
なぜ「他社の選考を受けてから判断したい」はNGなのか。|1日18時間会社創りに没頭する34歳経営者の日記

あとでゆっくり考えれば、この論理はちょっとおかしい気がすると気づくだろうけど、
緊張して、おまけに心理的圧迫をかけられると、それらしい話に対して、冷静に判断できなくなるという部分をついているとしたら、その行為をどう考えるかですね。

会社や環境は、労働者がつくりだすことはできません。だから労働者(サラリーマン)なんですね。だから、雇用されるという話になるわけです。

自身の居場所を作るという話と、環境をつくり出すという話はまったく別物の話なんです。

あと、会社で自分で環境をつくりだそうとする人ほど、逆に転職して次のステージを目指すとか、独立して会社を興しがちなんですね。だって、今いる環境に満足できなくて、労働者(サラリーマン)の立場では変更が難しいとなれば、そうなるでしょう。だって、自分で環境をつくりだせるほど優秀なんだから、我慢なんてできないだろうし、その会社にこだわる必要さえもない。

これ大学(学校)に置き換えればわかるかと思います。
どの大学(学校)を選ぶというのでは、受け身の勉強になってしまいます。そうではなくて、いかに学ぶかというのが大事なわけです。みたいな。

親に相談したいです

もう社会人だから、自身で判断することが大事なんだよ
とそれらしいことをいって、決断を迫る場面があった場合に、

その通りと思えるかどうかは人によって違うと思います。

ただ、これには論理(心理)トリックがあって、
親と相談しようと、専門家に相談しようと、最終的に決めているのが自身であれば、それは自身で判断して決めたことになるんですね。

周りに相談することも大事なことです。
だって仕事では、上司に相談することが大切だとされているんですからね(苦笑)。

ちゃんと検討しないで、会社を決めるのは辞めた方がよい

今はしらないけど、一番最初に内定が出たところにいくとか決める人たちも、昔はいたわけです。

そういう学生がいるのを知っているベンチャー会社は、いち早く内定を出すようにして学生を確保しようとしていたりしたわけです。

そういう発想をする学生は、そういう会社に引き込まれてしまうという結果になるわけですな。
マトモでない考えをもってしまうと、マトモでない会社に引き寄せられてしまうという結果になりがちです。

たとえば、その会社を踏み台にして、独立しようとか転職しようとかおもって入社しようとする人が選ぶ会社って、そういう人たちが集まってきたりするんですね。

で、そういう人たちが集まると、そうでない会社とくらべて大変なことがあるわけですよ。

話を戻して、面接時にそのまま、内定に承諾させるというのも、この手の手法の変化形なのかもと思います。ベンチャー系はそうでもしないと、なかなか優秀な人を抑えることが出来ない場合が多いですから。
スポンサーリンク