採用試験で、変なことをする会社には、注意したほうがよい

変というか、ユニークなことをする会社には注意したほうがよいと思う。

NYTの2013年6月19日付インタビューにこう答えたのは、グーグルで人事担当の上級副社長を務めるラズロ・ボック氏。グーグルがこれまで実施してきた採用試験の方法論を真っ向から否定する発言だ。
さらにグーグルの広報担当者は米ABCニュースの取材に、試験内容を変更すると認めた。入社希望者から不評をかっており、何よりも「この種の質問を解き明かす力と、将来業務で発揮できる能力やIQとの関連性に疑問が生じた」のが大きな理由だと答えた。
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ホントウに有効な方法かどうかの話もあるので、なんとなく有効そうというのは、単なる思い込みの可能性があるということ。


1次面接、2次面接は従来通りのもの。3次面接では、次の4つのことをやって貰う。

1データ入力(細かいことは説明せずとにかく資料だけ渡してやってもらう。ここで臨機応変に対応できる人とおろおろするだけの人に分かれる)
2コピー取り。(うちの実際の資料を使用。手際のよさを見ると同時に、知識や情報を盗もうとする意欲を見る。ただコピーするだけの人と資料を読みながらコピーする人に分かれる)
3掃除(これも手際のよさを見るため)
4その場で渡した我が社の商品をプレゼン。(準備時間は60分。パワポは使えないが、紙とカラーペンは用意)
うちの面接を越えるレベルの面接ってなんかある?
・手際がよいか?
・臨機応変に対応できるか?
・意欲があるか?
・プレゼン能力があるか?

口がうまくて騙されたとならないために、実際の仕事を想定した作業をさせるとよいみたいな内容ですが、実際にはそんなことをしなくても2次面接までである程度わからないところが、ダメな会社の典型な感じがします。

口がうまくて仕事ができない人も世の中にはいますが、そんな人はごくわずかで、多くの場合は、あの人はそこそこ優秀そうと思えば、たいていは優秀なことのほうが多いわけです。

上記の4つの観点で、面接の受け応え、筆記試験で測れないことは全然ないわけです。

ホントウにそんなことで判別できるのなら

ブラック企業(の一部)は、その方式を採用すると思います。でもそんなことは、たぶんしてないでしょう。

インターンシップなどがそれに近いわけですが、たいていの学生は仕事体験したいだけで、その企業には就職しません。

上記の方法があまり有効でないので、

ブラック企業の場合は、試用期間中に理由をつけて解雇、または自ら辞めていくように仕向けていくわけです。1年で半数の人間が残ればよいという感じでやるところさえあります。

半年分の給料が無駄になるじゃないか?といっても、そのほうがまだ効率的なんですな。


会社(企業)のことなんで、どうでもよくて

ちょっと変わったことをする会社には、気を付けたほうがよいということ。

なぜ、その会社にはハズレが多いのかといえば、

1.もともと優秀な人が面接にこない
2.優秀な人は、採用されてもほとんどの人がその企業にこない
3.能力を見てるのでなくて、即戦力としてつかえるかどうかしか見てない場合がある
4.能力を測る物差しがない

そういう会社で働いて、よいことがあるかって話です。

こういうところは、アルバイトから始めてみませんか?みたいなスタンスで、優秀なら、社員にして縛ってしまえばよいと考える傾向が強いかと思います。

こうしたらよいとかいう、正解はないこともある

コピーの時に、資料を盗み見するのは、優秀な人の多くがやってるかもしれないことですが、実際に人目があってそれも採用試験の一部である場面では、本当に優秀な人は盗み見しないでしょう。

これが、臨機応変な態度であると個人的には思います。
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