まず、なぜ平凡でたわいもない話である必要があるのかというと、
多くの学生は平凡で普通なので、そんなにすごいイベント(出来事)ごとが起こったりすることはないからです。
無理にそういうものを書こうとすると、イベント(出来事)のすごさを表現して、自身のすごさを表現しようという落とし穴にはまりがちです。
海外留学しましたとかそういう話を書くときは、逆に注意したほうがよい。
表現の仕方で、採用側が受け取るイメージは変わる
(記入例)
【×】「私が学生時代に頑張ったことは居酒屋のアルバイトです」
【○】「怒鳴られながらも3年間続けた、居酒屋のアルバイト」
【×】「サークルの活動に一番力を入れました」
【○】「30年間、惰性で続いていた『練習メニュー』の改革」
【×】「ゼミの共同論文が一番頑張ったことです」
【○】「5名と3ヵ月間、合計300時間かけて書き上げた共同論文プロジェクト」
99%の普通の大学生でも「読ませる」エントリーシートは書ける!|絶対内定2014 その2|ダイヤモンド・オンライン
上記例をみれば、よくわかるでしょう。
ただし、これを真似して、こういう派手さをもった文章を書く必要はありません。
文章というのは全体のバランスが大事なので、この次に続く、こういうことを学んだとかの内容がそこそこよこれば、こういう話を盛るような手法を使う必要はないからです。
上記の手法は、ありがちなのであまり多用しないほうが印象がいいということもあります。
ただ、文章の書き方・表現の仕方でかなり変わるという部分だけは取り入れて、ほかに言い回しがないかなどを検討してみることは必要です。
本当に何もしてこなかった人は
学生時代、最も時間を費やしたものを思い出してください。睡眠でも結構です。見つかったら、何故、それに時間をかけていたのか分析をします。そして、それを企業のプラスになるよう、考えます。
【就活】よく聞かれる「学生時代で最も力を入れたことは?」の書き方 | ハウコレ
アイデンティティの確立を先延ばしにすることを心理的モラトリアムといいます。こういう人たちをモラトリアム人間ということもあります。モラトリアム人間などというと、あまり良くない意味で使われることがあるようですが、この考えを最初に述べたエリクソンは、悪い意味では使っていません。
社会が成熟し、豊かになったからこそ、青年期(または学生時代)が長くなり、人生の重大な決定をする前に、いろいろと考えたり、試したりすることができるのです。その結果、より良いアイデンティティの確立ができれば、それは良いことです。
発達心理学2.青年期の心理、モラトリアム、アイデンティティ、自分探し(心理学総合案内こころの散歩道)
大学自体を、「モラトリアム」期間として過ごすというのは普通のことです。
ただ、就活なのでそういうストレートな表現はダメだけど、その中で何を学んだか?知ったか?を表現できるのなら、何でもよいわけなんですね。
社会の理不尽さをしったとか、社会の厳しさを知ったとかでも問題ないわけなんですね。まあそれだけだとダメだけど、そこから話を広げて上手くかければ問題ないわけですよ。
文章構成のチェックポイント
【チェックポイント】
・経験そのものにインパクトはあるかどうか
・高い目標を掲げて取り組んだ経験かどうか
・リーダーシップを感じさせる経験かどうか
・チャレンジ精神を感じさせる経験かどうか
内定レベルの学生時代頑張ったことが10分で書ける学生時代頑張ったことのフレームワーク - 学生時代頑張ったことのフレームワーク - 就職活動テクニック -
チェックポイントはありますが、
自身の適性や性格パターンに合ったものを書いたほうがよいかと思います。
経験にインパクトはあればよいですが、無くても問題ありません。
高い目標も特に必要ありません。
リーダーシップにこだわる必要はなく、自主的に行動できる人だと思われるだけで十分な場合もあるでしょう。
チャレンジに関しても、こだわる必要じゃなくて、困難から逃げ出さないとか、忍耐強く続けることが出来るなど、ちょっと視点を変えたものでも十分です。
自己PRなので、自己の性格と違うとか、適性と違う話を作っても、結局は有利にならないので、もう少し柔軟な文章構成を考えた方がよいでしょう。
リーダーシップを取れる人ばかり企業は雇うわけではありません。
採用担当者に伝えたい内容はなにか?
・学生時代のすごい経験より「自分がどんな人か」を正直に伝える
・的を絞って簡潔に伝える
・例えばどんな内容を書くのが良いのか?
・成功体験を入れる
学生時代に力をいれたこと < エントリーシートをブラッシュアップ | 【リクナビ新卒】で就活・採用の情報を探そう!
失敗体験から学んだことでもよいでしょう。
会社に入社しても、問題なく働ける人材ですよという程度のアピールができればよいとかんあげて、押しつけがましくない普通っぽい内容を考えた方がよいかもしれません。
無理やり感があるのは、若者らしさを感じて好感をもって読まれる場合もありますが、あまりにもひどいものはそうはなりえないと思います。
奇を狙ったものは受けがわるいでしょうし、
また就活の本そのままというのも避けた方がよいでしょう。
どちらがマシかといえば、就活の本そのままのほうがマシです。
親や大学の就職課の人に添削してもらいましょう
恥かしいかもしれませんが、それが一番よいです。親も就活のプロではありませんが、サラリーマンでしたら社会というものを良く知っていますので、そういう人に読んでもらって内容を吟味してもらうのはよいかと思います。
人に相談するということも、社会人にとって必要な能力で
「学生時代に力を入れたこと」の文章に、人に相談した痕跡が残っていれば、内容とは別にそういう部分が評価されると思った方がよいです。
痕跡といっても、たんに文章を読んで、学生視点で無いものが含まれているなとかそういうところで案外すぐに分かるものなんですね。学生の人にはその区別ができないとは思いますけど・・。
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